耳たぶにしこりが!痛い理由を知らないと危険?
「しこり」という言葉。あまり良いイメージはないですよね。人間関係に見られる「しこり」もかなり嫌なものですが、体にできる「しこり」はさらに注意しないといけません。この「しこり」は病気の兆候とよく言われます。
ただ、すぐに感じるものもあれば、かなり分かりにくいものもあります。この、「分かりにくい、しこり」の中に、「耳たぶのしこり」があります。
耳たぶは広い部分であるにもかかわず、あまり自分で触ることがありません。それで気がつかないことが多く、気づいたときにはかなり大きなしこりになってしまっている場合が多いようですし、痛みも強いようです。
では、耳たぶにしこりができることは危険なのでしょうか?原因は何なのでしょうか?ぜひ知っておきたい疑問ですね。
耳たぶのしこりは危険?
耳たぶのしこりがあることが即、危険というわけではありません。
病気と関係のない場合もありますし、重い病気が関係している場合もあります。痛みのある場合とない場合もありますが、痛みがないから危険ではないともいえません。
それでも、しこりができるというのは正常なことではありません。その原因によってかなり危険なこともあるのです。では、その気になる原因について見てみましょう。
なぜ痛みがあるの?原因は?
耳たぶのしこりの原因として考えらているものは、大きく分けて4種類あります。どれも大切なので、一つずつ見ていきましょう。- 粉瘤(ふんりゅう)
- 肉芽(にくが)
- 悪性腫瘍
- 痛風
粉瘤というのは、皮脂がたまったもののことです。
皮脂が固まると、アテロームと呼ばれる良性腫瘍になる場合があります。通常は剥がれた皮脂は老廃物として流れたり、自然に消えるのですが、皮膚の中でたまってしまうことがあり、それがしこりとなります。
耳たぶにできるしこりのほとんどが、この粉瘤と言われています。またピアスが原因でたまる場合もあったり、外耳炎が原因が腫れる場合もあります。
これは異物が入ることが原因で炎症します。多くはピアスが理由で、体の免疫反応によって生じます。

最近やウイルスであれば体が必要な抗体を作って排除するのですが、ピアスによる炎症は細菌やウイルスではないため、異物を隔離しようとしてそれが肉芽となり、しこりになります。
稀ですが、悪性腫瘍の場合があります。こういうこともあるので、自己判断せずに病院に行くことが大切なんです。
痛風は尿酸値が高くなることで尿酸が結晶化して痛みが出ます。

多くは足の親指に現れますが、耳たぶにできる場合もあります。
痛風は腎臓障害や脳卒中にもつながる怖い病気ですから、耳たぶだとしても治療が必要です。
治療の必要はある?
治療方法は、しこりを除去する方法と、薬で改善する方法があります。薬には飲み薬と塗り薬があり、たいていはこれで治るようですが、体質的に繰り返してしまうので、再発が多いようです。他にも注射による治療もあります。分かりやすくいえば、軽度のものは飲み薬か塗り薬。少し炎症がひどい場合は、注射による治療。そして重度のときは手術による切除となります。
そしてこれは治療法ではありませんが、ピアスをされている方は自分で出来る対策として、ピアスの素材を変えるという方法があります。金属ではなく樹脂素材のものだと比較的良いと言われています。いずれにしても、しこりに気付いたら早めに病院に行きましょう。
そして日常的なこととして、耳かきで耳を傷つけてしまい、それが原因でしこりが出来ることもあるようです。それで正しい耳かきの仕方の動画を載せておきました。これは、しこり以外でも外耳炎や中耳炎にも役立つので、家族みんなで観て確認しておきましょう。
※音量注意※
今回の記事でみたように、耳たぶは老廃物もたまりやすいですし、耳かきなどでも傷ついてしまいやすい箇所です。単なるピアスの炎症から細菌が入ることもあれば、痛風や腫瘍という怖い病気に発展することもあります。小さなしこりが重大になるのは人間関係だけではありません。
体のことであればなおさらですから、早めに病院に行って改善するよう注意を払いましょう。
記事公開日: 2015年02月19日
最終更新日: 2015年06月27日